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お子さまの健康と笑顔を守るために ─ 矯正治療が生む『違い』とは

小児矯正の重要性とは?

小児矯正は、成長期の子どもにとって、歯並びや顎の成長を理想的に導くための重要な治療です。この治療が、子どもが成長する中で口腔内全体の健康をサポートし、将来の健康な笑顔をつくる土台となります。以下に、小児矯正の主な利点について詳しく解説します。

 

子どもの成長期を活用した矯正治療の利点

成長期の矯正治療には、成人後に行う矯正治療にはない特別なメリットがあります。子どもは顎や歯が成長中であるため、顎の骨格や歯並びを柔軟に整えることが可能です。小児矯正により、子どもの顎を適切な位置に誘導することで、歯の正しい並びや噛み合わせをつくりやすくなります。さらに、小児期に矯正を行うことで、抜歯を避けたり、痛みの少ない治療が実現しやすくなります。

成長期の骨は柔らかく、矯正治療が少ない負担で効果的に進むため、治療期間が比較的短く、安定した結果が得やすいのも利点です。このように、成長期の矯正治療は、無理なく美しい歯並びを実現するために、自然の成長を最大限に活用した方法なのです。

 

早期治療が口腔全体の健康に与える影響

小児矯正の早期治療は、ただ歯並びを整えるだけでなく、口腔内全体の健康に大きく貢献します。歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなり、汚れやプラークがたまりにくくなります。これにより、将来的な虫歯や歯周病のリスクが大幅に減少します。また、歯が正しく並ぶことは噛み合わせにも好影響を与え、しっかりと食べ物を噛むことで消化機能をサポートし、全身の健康にも良い影響を与えます。

さらに、口呼吸の癖があるお子さんにとって、早期の矯正治療はとても有効です。口呼吸は歯並びを乱すだけでなく、風邪をひきやすくしたり、睡眠の質を下げたりと、全身に様々な影響を与えます。矯正によって正しい噛み合わせが作られると、自然と鼻呼吸が促進され、健康的な生活が送れるようになるのです。

 

成長に伴う健康な笑顔の育成

小児矯正は、単に見た目の美しさを追求するものではなく、子どもの将来にわたる健康な生活の基礎を築くものです。きれいな歯並びは、自己肯定感や自信を高めることにもつながり、積極的なコミュニケーションの助けにもなります。歯並びにコンプレックスを持たないことで、自然な笑顔を保ちやすく、社会生活でも積極的な態度を育む要素となるでしょう。

また、笑顔が多い人は周囲に良い印象を与えやすく、成長するにつれてさらにプラスの影響を得られることが期待できます。小児矯正を通して歯並びや噛み合わせが改善されることで、子どもたちは健康で自信に満ちた未来に向かって成長していけるのです。

 

小児矯正の適切なタイミング

小児矯正は、適切なタイミングで始めることが治療の効果を最大限に引き出すために重要です。成長期の子どもは、顎や歯の発育が進んでいるため、矯正治療によってスムーズに理想的な歯並びや噛み合わせをつくることができます。ここでは、小児矯正における治療タイミングや治療方法の特徴について詳しく解説します。

 

第一期治療と第二期治療の違い

小児矯正は「第一期治療」と「第二期治療」に分けて行われます。それぞれの治療には異なる目的があり、タイミングも異なります。

○ 第一期治療(予防的治療)

第一期治療は主に、乳歯と永久歯が混在する6〜12歳頃の成長期に行われる治療です。この時期に矯正治療を始めることで、顎の成長に合わせて歯列のスペースを確保し、将来的に永久歯が正しい位置に生え揃うように導きます。第一期治療では顎のバランスやスペースの調整が主な目的であり、骨格の成長を利用して将来の矯正治療がスムーズに進むように準備することができます。

○ 第二期治療(本格的治療)

第二期治療は、永久歯が生え揃う12〜13歳以降に開始される本格的な矯正治療です。この時期には、歯列の調整や噛み合わせの細かい修正が目的となります。第二期治療では、成人の矯正と同様の装置を使用して治療を行うため、より精密な歯の位置の調整が可能です。第一期治療で顎の成長や歯のスペースを調整していると、第二期治療が必要ない、または期間が短縮されるケースもあります。

 

小児矯正開始に適した年齢

小児矯正を開始する年齢の目安は、成長期の中で顎が大きく変化する6歳から12歳頃です。具体的には、乳歯から永久歯に生え変わる時期であり、この期間に矯正治療を行うことで、顎の成長に合わせたスムーズな治療が可能になります。

○ 6歳前後(乳歯から永久歯への生え変わり期)

6歳頃に奥歯の「6歳臼歯」と呼ばれる歯が生え始め、歯並びや噛み合わせの基盤が形成されます。この時期に矯正を行うと、顎の成長と歯列の広がりを合わせて調整できるため、第一期治療に適しています。例えば、歯並びに影響する習慣(口呼吸や指しゃぶりなど)がある場合、早期に改善することで、歯並びの乱れを防ぎやすくなります。

○ 10歳頃(永久歯が生え揃う直前)

10歳を過ぎると、永久歯が次々と生え揃うタイミングとなります。この時期は、第二期治療に備えて歯列全体を確認し、必要に応じて本格的な矯正装置を装着します。第一期治療を行っていれば、この時期には多くの場合、抜歯を避けて美しい歯並びを実現することが可能です。

 

成長期における歯の並びや顎の変化

成長期には顎の骨も柔軟で、顔全体のバランスが形成される重要な時期です。このタイミングでの矯正治療は、顎のバランスを調整し、歯が正しい位置に並ぶための環境をつくるため、見た目の美しさだけでなく機能面の向上も期待できます。

成長期に適切な治療を行うことで、以下のような効果が得られます。

○ 顎の成長をコントロール

顎の骨が成長する過程で、適切な矯正治療を施すことで、歯の生えるスペースを確保しやすくなります。また、上下の顎のバランスを整えることで、顔全体のバランスも良くなり、将来的な外科手術のリスクを軽減できます。

○ 咬合(噛み合わせ)を整える

子どものうちに噛み合わせを正しくすることで、将来の咀嚼機能が安定し、消化機能の向上にもつながります。噛み合わせが整うと、顎関節にも無理がかからず、健康な成長が促進されます。

○ 虫歯や歯周病リスクの軽減

歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、将来的な虫歯や歯周病のリスクが低下します。また、歯列が整っていると、歯と歯の間の清掃がしやすく、口腔内の健康を保ちやすくなります。

 

小児矯正の治療の流れ

小児矯正の治療は、初診から完了までにいくつかの重要なステップを踏んで進められます。成長期の子どもの歯並びや噛み合わせを整えるため、各段階で精密な検査や計画が必要です。以下に、小児矯正の一般的な治療の流れをご紹介します。

 

初診から治療完了までの一般的なプロセス

小児矯正のスタートは、まず親御様との相談と初診です。お子様の歯並びや顎の状態、矯正治療に対する希望や疑問を詳しく伺います。その後、矯正が必要か、どのような治療が効果的かを診断し、最適な治療プランを決定します。

1.初診相談

初診では、歯並びや顎のバランスを確認し、お子様の成長の進み具合と治療の適時性を診断します。親御様のご質問や不安点を解消するため、矯正の必要性や治療の概要についてわかりやすく説明します。

2.精密検査と診断

初診の後に行うのが、歯の状態や顎の成長を詳しく分析する精密検査です。この検査には、レントゲン撮影や歯の型取り、口腔内の写真撮影などが含まれます。検査結果をもとに、成長期の骨の発育を活かした治療計画を策定し、治療方法や期間、装置の種類などを決定します。

3.治療計画の立案と説明

精密検査の結果をもとに、具体的な治療計画を立て、親御様にご説明します。治療方針、使用する装置の種類、治療期間の目安、費用などもこの段階でお伝えし、治療に進むかを決定します。この時点で疑問があれば、じっくりと解消しながら治療方針を共有します。

4.治療開始

治療が始まると、矯正装置の装着や定期的な調整が行われます。小児矯正では、取り外し式の装置や固定式の装置を使い分け、成長に合わせて最適な治療を行います。治療中は、毎月もしくは数か月ごとに通院し、装置の調整や歯並びの変化を確認します。

5.経過観察

治療の途中では、歯や顎の成長に合わせて装置の調整や変更が必要になる場合があります。経過観察を通じて、矯正治療が順調に進んでいるか、予期せぬ変化が起こっていないかを確認し、必要に応じて計画を調整します。

6.治療完了と保定

歯が理想の位置に整い、治療が完了すると「保定」期間に移行します。保定期間では、リテーナーと呼ばれる装置を使用して、歯が治療前の位置に戻ろうとするのを防ぎます。リテーナーの装着は必須で、使用期間は治療と同じくらい重要なプロセスです。

 

検査や治療のステップ

小児矯正の治療においては、各ステップで必要な検査や治療内容が異なります。治療を通じて、精密なデータをもとにした経過確認と装置の調整を行うことで、最適な矯正結果が得られるようにします。

○ レントゲン・口腔内写真撮影

骨格の成長や歯の位置を確認するためにレントゲン撮影を行います。口腔内の写真は、治療の進捗を把握しやすくするために定期的に撮影します。

○ 歯型取りと歯列模型の作成

初期の検査で歯型を取って模型を作成し、これに基づいて治療計画を立てます。成長に伴う歯列の変化を観察し、必要に応じて追加の型取りを行います。

○ 装置の調整と定期検診

装置の調整は、歯の移動に合わせて行われます。調整は1〜3か月ごとに行われ、装置が適切に機能しているか、歯や顎が望ましい位置に動いているかを確認します。

 

治療期間とその目安

小児矯正の治療期間は、治療内容や成長速度によって異なりますが、一般的な目安としては2〜3年程度です。第一期治療が終了しても、永久歯が生え揃うタイミングで第二期治療が必要になる場合があります。

○ 第一期治療

第一期治療は、6〜12歳頃に行われ、期間はおおよそ1〜2年です。この段階で顎の拡大や歯列の基盤を整えることで、後の治療がスムーズになります。

○ 第二期治療

第二期治療は、12〜13歳以降に行われ、永久歯が生え揃うタイミングで実施されます。治療期間は1〜2年が目安で、第一期治療の成果によっては治療期間が短縮される場合もあります。

 

小児矯正の治療方法

小児矯正では、成長期の子どもに合わせた治療方法を選ぶことが重要です。お子さまが無理なく快適に矯正治療を受けられるよう、さまざまな装置や工夫が用いられます。ここでは、取り外し式装置と固定式装置の違いや、子どもの負担を軽減する工夫、さらに最新の小児矯正装置についてご紹介します。

 

取り外し式装置と固定式装置の違い

小児矯正には、目的や症状に応じて「取り外し式装置」と「固定式装置」のどちらか、もしくは両方を使用する場合があります。

○ 取り外し式装置

取り外し式装置は、名前の通り、装置を自分で取り外せるタイプの装置です。代表的なものに「床矯正装置」や「機能的矯正装置」があり、主に顎の拡大や歯の移動をサポートします。取り外し式装置は、学校や食事の際には外せるため、お子さまにとっても負担が少なく、矯正治療に抵抗感を持ちにくい点が特徴です。

ただし、装着時間が短いと治療効果が得られにくいため、装着時間を守ることが重要です。また、装置を紛失しないよう注意が必要であり、親御様のサポートも求められます。取り外し式装置は特に6〜10歳頃の成長期に効果的で、第一期治療での使用が一般的です。

○ 固定式装置

固定式装置は、装置が歯に直接装着され、患者自身で取り外しができないタイプです。代表的なものに「マルチブラケット装置」や「急速拡大装置」があり、主に第二期治療や本格的な歯の矯正に用いられます。固定式装置は24時間装着されているため、取り外しの手間がなく、効率的に歯の移動が進むのが利点です。

小児矯正では、成長期に合わせて顎の広がりや歯列を整えるために使用されることが多く、細やかな調整が可能なため、精密な治療が求められるケースで使用されます。固定式装置はお子さま自身の協力が必要ですが、治療期間が比較的短く効果が高いことから、永久歯列が完成する第二期治療に適しています。

 

子どもへの負担を軽減するための工夫

お子さまが矯正治療に抵抗感を抱かず、安心して通院できるように、治療の負担をできるだけ軽減するための工夫が行われています。

○ 装置の選択と装着時間の調整

子どもの生活スタイルに合わせ、取り外しが可能な装置を選ぶことで、学校生活や食事中のストレスを軽減します。装着時間は医師が指導し、日常生活に支障がないよう柔軟に対応します。例えば、帰宅後や寝ている間のみ装着するなどの方法もあります。

○ 痛みの軽減対策

装置の調整後に痛みを感じる場合もありますが、医師が少しずつ歯を動かすよう配慮し、負担を減らします。痛みを感じる場合には、冷やすことや痛み止めを用いることもあります。また、必要に応じて痛みの程度や装置の調整頻度を細かく調整します。

○ わかりやすい説明とサポート

お子さまが装置を正しく使えるように、丁寧な説明や取り扱い方の指導が行われます。定期的な通院時には、治療の進捗や装置のメンテナンス方法についても説明し、お子さまが安心して矯正治療を受けられるようサポートします。親御様に対しても、矯正中の注意点やケア方法についてアドバイスを行い、ご家庭でのサポートがスムーズにできるよう努めます。

 

最新の小児矯正装置について

近年では、技術の進化により、従来の矯正方法に加えてより快適で目立ちにくい装置が登場しています。最新の小児矯正装置は、従来の装置に比べて装着感が良く、子どもの治療への負担が減るだけでなく、治療効果の面でも向上しています。

○ マウスピース型矯正装置(インビザライン ファースト)

マウスピース型矯正装置は、透明なプラスチック製のマウスピースで、取り外し可能で目立たないのが特徴です。「インビザライン ファースト」は、特に小児向けに開発され、成長に合わせて段階的に矯正できるようになっています。運動中や学校での使用も安全で、食事や歯磨きの際には外せるため、虫歯のリスクも低くなります。

○ 部分的な矯正を可能にする矯正器具

特定の部位のみ矯正する装置もあり、例えば前歯だけの部分矯正を行うことで、負担を抑えつつ必要な治療を提供できます。短期間で効果が得られるため、軽度の不正咬合や早期に改善すべき噛み合わせの問題に適しています。

○ 自動調整機能を持つ装置

最新の矯正装置の中には、治療期間を短縮するための自己調整機能を備えたものもあります。自己調整機能は、医師が毎回調整を行う必要が少なく、少ない通院回数で効率よく治療が進む点が魅力です。これは特に遠方から通院される方や忙しい生活を送るお子さまにとっても便利です。

小児矯正には、成長期に合わせた多様な治療方法があり、子どもに負担をかけずに快適な治療を進めるための装置と工夫が揃っています。お子さまの歯並びや顎の状態、ライフスタイルに合わせた最適な治療計画をご提案し、矯正治療が安全で効果的に進むようにサポートいたします。

 

小児矯正のメリットとデメリット

小児矯正は、成長期の子どもが健康で美しい歯並びを維持できるようサポートする治療です。歯並びが整うことによる健康面のメリットが多い一方で、治療期間が長期にわたる可能性や、装置の使用によるリスクもあります。ここでは、小児矯正のメリットとデメリットについて解説します。

 

将来的な歯並びの安定と健康維持の重要性

小児矯正の最も大きなメリットは、成長期に歯並びと顎のバランスを整えることで、将来的な歯の安定が期待できる点です。歯並びが整うと、噛み合わせが正しくなるだけでなく、口腔内全体の機能が向上し、虫歯や歯周病のリスクも低減されます。また、矯正治療を通じて口元の見た目が改善されると、自己肯定感や自信が育まれやすく、笑顔を自然に保ちやすくなります。

成長期に顎の骨が成長しやすいタイミングで矯正を行うことで、永久歯が正しい位置に生え揃う土台を築くことができます。これは、成人になってから矯正治療を行うよりも効率的で、歯を抜かずに治療ができる可能性が高くなります。結果的に、歯列が自然に維持され、口腔内の健康も長く保てるのです。

 

虫歯予防や噛み合わせ改善の効果

歯並びが良くなると、歯磨きがしやすくなり、食べ物や歯垢が残りにくいため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。特に小児矯正を早期に行うことで、永久歯が生えるまでに理想的な歯列が形成されるため、虫歯のリスクが軽減されます。

また、正しい噛み合わせが実現すると、しっかりと食べ物を咀嚼できるようになります。噛む機能が整うと消化器官への負担が軽減され、全身の健康を保つ一助となります。さらに、噛み合わせが良くなると顎の動きがスムーズになり、顎関節への負担が減り、口周りの筋肉が自然と発達します。これにより、発音が明瞭になるなどの効果も期待できます。

 

長期にわたる治療のリスクとその対策

小児矯正の治療期間は長期にわたることが多く、特に成長期の段階によっては、数年間の治療が必要となる場合もあります。この長期間にわたる治療にはいくつかのリスクも伴いますが、適切なケアや対策を行うことで、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。

○ 装置による歯磨きの難しさと虫歯リスク

矯正装置を装着していると、どうしても歯磨きが難しくなり、汚れが残りやすくなります。そのため、矯正中は虫歯のリスクが高くなる可能性があります。対策として、歯科医院での定期的なクリーニングやフッ素塗布のほか、家での歯磨き指導を徹底することが重要です。歯間ブラシやデンタルフロスの使用も推奨され、矯正専用の歯ブラシも活用することで、口腔内を清潔に保つサポートが行われます。

○ 長期間の装置使用による負担

矯正装置は長期間使用することが必要な場合も多く、装着していること自体が子どもにとって負担になることがあります。例えば、装置が口の中に異物感をもたらしたり、時には痛みを伴うこともあります。このような場合には、装置の調整や痛み止めの使用、冷やすケアなどで対処が可能です。また、治療期間が長期に及ぶ場合は、医師と相談しながらモチベーションを保つ工夫も大切です。

○ 治療終了後の後戻りリスク

矯正治療後に「後戻り」が起きるリスクがあります。後戻りとは、歯が治療前の位置に戻ろうとする現象です。これを防ぐためには、リテーナー(保定装置)を一定期間装着し続けることが推奨されます。リテーナーの使用期間や頻度については、医師からの指示をしっかりと守ることが大切です。

 

メリットとデメリットをふまえた小児矯正の重要性

小児矯正には、将来的な健康と美しい歯並びを維持するためのメリットが多くあります。歯並びが整うことで得られる長期的な健康効果は、お子さまの成長や健康維持に大きく貢献します。一方で、治療期間の長さやケアの難しさといったデメリットもあるため、親御様やお子さまの協力が欠かせません。

しかし、小児矯正のデメリットは、適切なケアやサポートによってリスクを軽減できるものが多くあります。定期的なメンテナンスと医師とのコミュニケーションを大切にしながら、お子さまが安心して治療を続けられるように、歯科医院でのサポート体制も充実しています。

 

治療前に知っておきたいこと

小児矯正治療を始める前に知っておくべきことや、治療中のサポート方法を理解することは、お子さまにとってスムーズで前向きな治療体験を実現するために大変重要です。ここでは、治療を始めるにあたって準備しておきたいポイントや、治療中の生活習慣、そしてお子さまが矯正治療に前向きに取り組める工夫についてご紹介します。

 

治療開始前の準備や親御様のサポート

小児矯正を始める際には、親御様のサポートが非常に重要です。特に、治療に対する心の準備や不安を和らげるため、治療について理解を深め、安心して臨める環境を整えることが大切です。

○ 治療の概要と流れを理解する

まず、治療がどのような流れで進むか、装置がどのように歯に作用するのかなどを理解し、お子さまに説明できるようにしておきましょう。親御様が治療の流れを把握していれば、お子さまの不安を和らげやすくなります。また、医師からの説明をしっかりと聞き、質問があれば積極的に解消しておくことで、治療が開始してからもスムーズに対応できます。

○ 治療に関する不安を解消する

多くのお子さまにとって、初めての矯正治療は緊張や不安のもととなります。親御様はお子さまの不安に寄り添い、「痛みがあったら先生に伝えても大丈夫」など、安心感を与える言葉かけを心がけましょう。また、定期的な通院も治療の一環であることを理解させ、楽しみにできるような工夫も有効です。

○ 生活環境を整える

矯正装置があると、生活が少し変わるため、生活環境の調整も必要です。特に食事の内容や習慣を見直し、装置を使いながらでも無理なく続けられる食事や清潔な環境を整えておきましょう。歯磨きの方法についても、矯正装置に対応したやり方を家族で一緒に練習すると効果的です。

 

治療中に気をつける生活習慣

小児矯正では、日常生活における注意が治療効果に大きく影響します。日々の生活習慣を少し工夫することで、治療が円滑に進み、治療期間中のトラブルも少なくなります。

○ 食事の工夫

固い食べ物や粘着性のある食材は矯正装置にダメージを与えることがあるため、避けるようにしましょう。ガムやキャラメル、ナッツ類などは装置にくっついたり壊れたりする原因になります。代わりに、野菜や果物を小さくカットしたり、柔らかく煮るなど工夫することで、お子さまが安全に食事を楽しむことができます。

○ 適切な歯磨き方法

矯正装置を装着していると、どうしても歯に食べ物が引っかかりやすくなります。日々の歯磨き習慣が重要であり、親御様も仕上げ磨きを手伝うことが効果的です。特に夜寝る前の歯磨きには丁寧に時間をかけ、歯間ブラシやフロスを使って装置周りの清掃を行いましょう。歯磨きが難しい部分を意識して磨くことで、虫歯や歯周病の予防につながります。

○ 生活リズムの安定

しっかりとした生活リズムを保つことも重要です。規則正しい食事と睡眠のサイクルは、お子さまの成長と健康をサポートします。また、矯正装置の装着時間が決められている場合は、その時間を守ることが治療の効果に大きく影響します。装置を装着する時間を親子で話し合い、装着時間を守る意識を持つようにサポートしましょう。

 

子どもが治療に前向きになれる方法

矯正治療はお子さまにとって長いプロセスであり、時には装置の不快感や痛みなどでモチベーションが下がることもあります。お子さまが楽しく前向きに治療に取り組めるよう、親御様が工夫することが大切です。

○ 小さな目標を設定する

矯正治療は長期間にわたることが多いため、「次の診察まで装置をしっかりつけてみよう」など小さな目標を設定し、それを達成したらお祝いをするのも良い方法です。目標達成によってお子さまに自信がつき、治療に対しても前向きになれます。

○ 治療の進捗を楽しめる工夫

歯並びが徐々に整っていく様子を一緒に確認し、「だんだん綺麗になってきたね」などの声かけをすることで、お子さまも変化を楽しむことができます。鏡で歯並びを見たり写真を撮ったりして進捗を記録すると、お子さま自身が治療の効果を実感しやすくなります。

○ 前向きな言葉がけ

親御様からの励ましの言葉は、お子さまにとって大きな力になります。「頑張ってるね」「少しずつ綺麗になってきたね」といったポジティブな言葉かけは、治療への意欲を引き出し、長期間の治療でもモチベーションを保つ助けとなります。

小児矯正の治療を成功させるためには、治療前の準備と、治療中の生活習慣への配慮、そしてお子さまが治療に前向きに取り組めるような環境作りが欠かせません。親御様のサポートと励ましが、長期間にわたる矯正治療の成功につながります。

 

費用と保険の適用について

小児矯正は、成長期の子どもにとって健康な歯並びを育てるために大変重要な治療ですが、費用面での負担が気になる親御様も多いでしょう。ここでは、小児矯正にかかる治療費の概要、医療費控除や保険適用の範囲、そして費用対効果や将来の医療コスト軽減のメリットについて詳しく解説します。

 

小児矯正の治療費の概要

小児矯正の治療費は、治療内容や装置の種類、治療期間によって異なります。小児矯正は「第一期治療」と「第二期治療」に分かれることが多く、それぞれでかかる費用も異なる点にご留意ください。

○ 第一期治療(予防的治療)

第一期治療は、主に6〜10歳頃に行われる予防的な矯正治療で、顎の発育をサポートしながら、将来的に永久歯が正しい位置に生えるように導きます。この治療には、取り外し式装置や部分的な固定装置が使用されることが多く、費用は一般的に15〜50万円程度が目安です。

○ 第二期治療(本格的な矯正治療)

第二期治療は、12歳以降に開始される本格的な矯正治療で、永久歯が正しい位置に整うように歯列全体を調整します。第二期治療では、固定式のマルチブラケット装置などが使用され、費用は20〜100万円程度となることが多いです。なお、第一期治療を受けていると、第二期治療が簡略化される場合があり、費用も一部軽減されるケースがあります。

○ その他の費用

矯正治療には、検査費や調整費、装置のメンテナンス費用など、追加費用がかかることがあります。例えば、初回の精密検査費は3〜5万円程度、毎月の調整費は5,000〜10,000円程度です。また、治療が完了した後もリテーナー(保定装置)を装着するため、リテーナーの費用が追加される場合もあります。

 

医療費控除や保険の適用範囲

小児矯正の治療費は、多くの場合、健康保険の適用外となりますが、一定の条件のもとで医療費控除が受けられる場合があります。

○ 健康保険の適用について

一般的な小児矯正は、審美目的と見なされることが多く、健康保険の適用外となることがほとんどです。ただし、顎変形症などの診断を受け、医師が必要と判断した場合は、保険適用の対象となるケースもあります。そのため、医療機関での診断が重要です。適用されるかどうかは個々の症例によって異なり、保険診療が可能かどうかは事前に医師に確認することをおすすめします。

○ 医療費控除

小児矯正の費用は、医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除とは、年間10万円以上の医療費を支払った場合に、確定申告を行うことで所得税の一部が還付される制度です。小児矯正にかかる治療費、通院に必要な交通費なども控除の対象となります。申告には領収書や交通費の記録が必要となるため、治療にかかった費用の領収書は大切に保管しておきましょう。

 

費用対効果と将来の医療コスト軽減

小児矯正にかかる費用は決して安くはありませんが、将来的な健康面や医療コストの観点から見れば、効果的な投資と考えることもできます。

○ 将来の医療コストの軽減

成長期に歯並びを整えることで、成人後に大掛かりな矯正治療や抜歯のリスクを減らすことができます。成人矯正は治療期間が長くなり、費用も高額になる傾向があるため、成長期に矯正治療を行うことで将来の医療コストを抑えることが可能です。また、正しい噛み合わせが得られると、歯の磨き残しが減り、虫歯や歯周病の予防効果が期待できるため、定期的な歯科治療の頻度や費用も軽減されるでしょう。

○ 成長期を利用した効率的な治療

成長期には顎の骨が柔らかく、歯列矯正がスムーズに進むため、子どもの頃に治療を行うことは費用対効果の観点からも非常に有利です。早期に矯正を開始することで、短期間で効果的な治療が可能となり、結果的にコストパフォーマンスが高まります。

○ 心身の健康への長期的な影響

歯並びが整うことで、噛み合わせが良くなり、消化器官の負担が減少するなど全身の健康にも良い影響が及びます。さらに、口元が美しくなることにより、子ども自身の自信や自己肯定感が高まることも期待できます。心身の健康にポジティブな影響を与える小児矯正は、成長期にこそ始めるメリットが大きい治療といえます。

 

小児矯正で避けられる将来のリスク

小児矯正は、成長期の子どもの歯並びや噛み合わせを整えるために重要な治療です。適切な時期に矯正を行うことで、将来的に健康な歯並びを維持し、噛み合わせや顎の発育に関する様々なリスクを回避できます。ここでは、小児矯正を行わなかった場合に生じ得るリスクについて詳しく説明し、早期治療の重要性を解説します。

 

放置した場合に起こり得る歯並びの問題

成長期の子どもは、歯が生え替わり顎の骨が成長を続けるため、この時期に歯並びが乱れると将来の健康に影響を及ぼす可能性が高まります。矯正治療を行わずに放置すると、以下のような歯並びの問題が起こりやすくなります。

○ 叢生(歯が重なり合う状態)

顎が小さいと、永久歯が正しく並ぶためのスペースが不足し、歯が重なり合う「叢生」という状態が起こりやすくなります。叢生は歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に奥歯や歯と歯の間に磨き残しが溜まりやすく、口腔内の衛生管理が難しくなるため、将来的な歯の健康に悪影響を及ぼします。

○ 前歯の出っ歯(上顎前突)

上顎の成長が過剰であったり、反対に下顎の成長が不足している場合、前歯が前方に突出することがあります。出っ歯は、口を閉じにくく、口呼吸の原因にもなりやすいです。さらに、外傷を受けやすく、歯が欠けたり折れたりするリスクも高まります。

○ 開咬(前歯が噛み合わない状態)

指しゃぶりや舌癖などの習慣が原因で、上下の前歯が噛み合わない「開咬」が生じることがあります。開咬は発音に影響し、食べ物を正しく噛めない原因にもなるため、成長や発達に関わる問題を引き起こす可能性があります。

 

正しい成長の妨げになるリスク

歯並びや噛み合わせに問題があると、顔の骨格や成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。子どもの成長期に矯正治療を行うことで、骨格が自然に成長する方向に導き、健全な成長をサポートすることが可能です。放置すると以下のような問題が発生する可能性があります。

○ 顔のバランスが崩れるリスク

噛み合わせが不正だと、顎や顔の筋肉がアンバランスに発達し、顔の左右非対称が生じることがあります。顔の形状や顎の発育に偏りが生じると、見た目にも影響し、社会的な自信にも関わる問題となる場合があります。

○ 口呼吸による健康リスク

口がうまく閉じられない場合、口呼吸が習慣化することがあります。口呼吸は、鼻の機能が十分に活用されず、免疫力が低下しやすくなります。また、口腔内が乾燥することで、口臭や虫歯の原因にもつながります。さらに、口呼吸は睡眠の質を低下させる要因となり、成長や発達に関わる問題を引き起こす可能性もあります。

○ 咀嚼機能の低下

歯並びが乱れていると、食べ物を正しく咀嚼することが難しくなります。噛み合わせが不安定なままだと、消化不良の原因にもなり、栄養の吸収効率が悪くなります。食べ物をしっかり噛むことは、脳への刺激にもつながるため、噛み合わせを整えることは身体全体の発達にも役立ちます。

 

成人後の大掛かりな治療を回避するために

小児矯正は成長期に行うことで、成人後の大掛かりな治療や外科手術を避ける効果が期待できます。子どもの頃に適切な矯正を行わない場合、成人後に矯正治療を受ける必要が生じることが多く、以下のようなデメリットが伴います。

○ 成人矯正のコストと期間の増加

成人になってからの矯正は、歯が硬く移動しにくいため、治療期間が長くなる傾向にあります。また、成人矯正の費用は子どもの矯正費用よりも高額になる場合が多く、コスト面での負担が大きくなります。早期に小児矯正を行うことで、長期的な医療費の負担を軽減することが可能です。

○ 外科手術が必要になるリスク

成長が完了した後に顎の骨格に問題が残っている場合、外科手術が必要になることがあります。例えば、上下の顎のバランスが大きく崩れている場合には、骨を調整する手術が検討されることがありますが、このような外科的処置は身体への負担が大きく、リスクも伴います。小児期に治療を行うことで、こうしたリスクを事前に回避できます。

○ 後戻りのリスク

成人矯正では、治療後に歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こる可能性があります。特に成長が完了した成人は、矯正の効果が定着しにくく、長期間の保定が必要になる場合が多いです。小児矯正では成長を利用して歯や顎の骨が固定されやすいため、治療後の安定性も高く、後戻りのリスクを抑えられます。

 

当院の小児矯正に対する取り組み

当院では、成長期にあるお子さまの健やかな歯並びをサポートするために、専門的かつきめ細やかな小児矯正治療を提供しています。お子さまが安心して治療を受けられる環境づくりに努め、治療後のアフターケアまで徹底して行うことで、将来にわたって健康な口腔環境を保つための支援をしています。ここでは、当院の小児矯正における取り組みについて詳しくご紹介します。

 

専門医による細やかな治療

小児矯正は、子どもの成長を見極めながら進めるため、高度な専門知識と技術が求められます。当院には、矯正治療の専門知識を持った歯科医師が在籍しており、お子さまの成長段階に合わせた適切な治療計画を立案しています。

○ 初診からの精密な診断と計画立案

小児矯正の第一歩は、精密な診断です。当院では、レントゲン検査や歯型の採取を通じてお子さまの歯並びや顎の状態を徹底的に確認し、治療方針を立てます。さらに、親御様の不安やご希望を丁寧にお伺いし、信頼関係を築きながら一人ひとりに最適な治療を提供します。

○ 成長に応じた治療ステップ

矯正治療は、お子さまの成長に合わせて柔軟に対応することが大切です。第一期治療(顎の成長期)では、顎のバランスや歯列を整えるための治療を行い、第二期治療(永久歯列の完成期)では、歯の位置を最適な状態に調整します。成長過程を見守りながら、無理なく自然な歯並びを導く治療を進めます。

○ 最新の装置と技術を活用

当院では、最新の矯正装置や技術を導入しています。取り外し式装置や目立たない透明のマウスピース型矯正装置など、お子さまが快適に治療を受けられるよう、負担の少ない装置を使用しています。また、低刺激の装置を使用することで、痛みや違和感を最小限に抑えるよう配慮しています。

 

お子さまが安心して治療を受けられる環境作り

当院では、お子さまが安心して治療に通えるよう、リラックスできる環境づくりを心がけています。お子さまにとって初めての矯正治療は不安を伴うことが多いため、治療に対する理解と安心感を持っていただけるよう努めています。

○ フレンドリーなスタッフと親しみやすい対応

当院のスタッフは、小児歯科治療の経験が豊富であり、子どもとの接し方に慣れています。お子さまが不安を感じた時には、笑顔で優しく対応し、治療内容をわかりやすく説明することで、リラックスして治療を受けられるようサポートします。また、親御様とのコミュニケーションも大切にし、家庭でのケアのポイントや治療の進捗について丁寧にお伝えしています。

○ 治療環境と院内の工夫

当院では、お子さまが落ち着ける院内環境を整えています。治療室には、可愛らしいインテリアやお子さま向けのアニメーションを用意し、緊張を和らげる工夫を施しています。診療中もお子さまの様子を見守りながら、できるだけリラックスした気持ちで治療を受けていただけるように配慮しています。

○ 治療に前向きになれるサポート

矯正治療は長期間にわたるため、お子さまのモチベーションを保つことが重要です。当院では、小さな目標を設定し、治療を頑張ったお子さまを応援する取り組みを行っています。親御様にも、家庭でのサポート方法や励ましの言葉かけについてアドバイスし、治療に前向きになれるよう協力しています。

 

定期検診やアフターケアの充実

矯正治療は、治療中だけでなく、治療後のケアも非常に大切です。治療が完了した後も、後戻りを防ぎ、安定した歯並びを維持するために定期的な検診とアフターケアを充実させています。

○ 定期検診による治療の進捗確認

矯正治療中は、月に一度の定期検診を行い、治療の進行状況を確認します。装置の調整や清掃の指導を通じて、常にベストな状態で治療を進められるようにサポートしています。また、歯磨き指導や食事のアドバイスも行い、矯正装置による虫歯や歯肉炎の予防に努めています。

○ 治療後の保定期間のサポート

矯正治療が完了した後は、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、保定装置(リテーナー)を装着して安定させる期間が必要です。当院では、リテーナーの使い方を丁寧に説明し、使用中の疑問や不安がないようにサポートしています。保定期間中も定期的に診察を行い、歯並びの状態を確認しながら、安定した美しい歯列を維持していきます。

○ 長期的な口腔管理のアドバイス

矯正治療の効果を持続させるためには、日々の口腔ケアが欠かせません。治療後も正しい歯磨き習慣や食生活についてアドバイスを行い、健康な口腔環境を保てるようにサポートします。また、親御様にもケアのポイントをお伝えし、お子さまの将来の歯の健康を見守るお手伝いをさせていただきます。

 

ご来院をお考えの方へ

お子さまの健やかな成長と口腔の健康を支えるため、当院では小児矯正に関する無料カウンセリングを実施しています。矯正治療は長期にわたるものですが、親御様とお子さまが安心して治療に臨めるよう、初診時からきめ細やかなサポートを心がけています。ここでは、当院のカウンセリングや相談の内容、そしてお子さまがリラックスして治療を受けられるような当院の姿勢についてご案内いたします。

 

無料カウンセリングのご案内

当院では、小児矯正についてお悩みの親御様やお子さまに向けて、無料カウンセリングの機会を設けています。矯正治療を始めるタイミングや治療方法についてのご相談を通して、安心していただけるような情報提供を行っています。

○ お子さまの現在の口腔状況の確認

カウンセリングでは、まずお子さまの口腔内の状態を簡単に確認し、歯並びや噛み合わせの問題を把握します。顎の成長具合や歯列の特徴に応じて、将来的に必要な治療方法についての説明を行います。親御様のご質問に丁寧にお答えし、不安や疑問が解消できるようサポートいたします。

○ 治療計画と費用のご説明

お子さまの口腔内状況に基づき、矯正治療が必要な場合には、治療の流れや使用する装置、治療期間、費用についてご案内いたします。特に、第一期治療と第二期治療の違いや、成長に合わせた治療方針の重要性についても詳しくご説明し、ご家庭で治療計画を検討していただけるようサポートいたします。

○ ご家庭での準備やサポートのアドバイス

治療を開始するにあたり、ご家庭で心がけていただく生活習慣やケア方法についてもアドバイスいたします。矯正治療をスムーズに進めるためには、親御様のサポートが欠かせません。食事や歯磨きの注意点、家庭での励まし方など、治療が円滑に進むためのポイントをお伝えしています。

 

治療の疑問にお答えする相談機会

矯正治療はお子さまにとっても初めての経験であり、不安や心配がつきものです。当院では、治療に関する疑問や不安にしっかりとお答えする相談の機会を大切にしています。

○ 治療内容や装置についての詳しい説明

矯正装置の種類や使用方法、治療のステップについて分かりやすく説明し、どのように歯が移動するのか、どのようなメリットが得られるのかを理解していただけるよう努めています。治療に伴う痛みや期間についても、気になる点を正直にお伝えし、疑問が残らないようにします。

○ 子ども自身が理解しやすい説明

小児矯正では、お子さま自身も治療についての理解を深めることが重要です。お子さまの目線に合わせた言葉で装置の役割や治療の必要性をお話しすることで、治療への抵抗感を減らし、自発的に治療に取り組む意欲を持てるように配慮しています。例えば、装置を「歯をサポートするパートナー」として紹介し、親しみやすいイメージを持ってもらえるよう心がけています。

○ 継続的なフォローと不安の解消

治療が始まってからも、不安や疑問が生じることはあります。定期検診の際には、治療の進行状況を確認し、装置の調整や不快感の有無について確認しながら、必要なサポートを提供しています。また、治療の効果が見え始めるタイミングでお子さまや親御様に進捗を共有し、達成感や治療の成果を感じていただく工夫も行っています。

 

お子さまと共に安心できる治療を提供する当院の姿勢

当院は、歯科医療の技術だけでなく、患者さまの安心と信頼を大切にした治療を提供しています。お子さまとご家族にとって安心できる治療環境と心地よいケアを心がけ、リラックスして治療を受けていただけるよう努めています。

○ リラックスできる環境作り

診療室は、お子さまが緊張せず過ごせるような配色やデザインを採用し、リラックスした状態で治療に臨めるように工夫しています。また、治療前にはお子さまと簡単なお話をして、心の準備を整えてから治療を始めます。お子さまのペースに合わせた診療を心がけており、無理に治療を進めることはありません。

○ お子さまに優しい対応

当院のスタッフは、小児歯科における豊富な経験と知識を持っており、お子さまが安心して治療を受けられるよう親しみやすい対応を心がけています。診療中に不安を感じた場合には、無理をせず一度休憩を入れるなど、安心してもらえる対応を行います。治療を頑張ったお子さまには、ちょっとしたご褒美を用意しており、治療を受ける楽しみも提供しています。

○ 親御様との信頼関係の構築

お子さまの健康を支える上で、親御様との信頼関係は欠かせません。治療方針についての説明や家庭でのサポート方法についても丁寧にお伝えし、親御様にも治療の重要性と進め方をご理解いただけるよう努めています。家庭でのケアや生活習慣についてもアドバイスを行い、お子さまが家庭でも安心して治療に取り組めるようなサポート体制を提供しています。

小児矯正についての疑問や不安があれば、ぜひ当院の無料カウンセリングをご利用ください。親御様とお子さまの気持ちに寄り添い、安心できる治療環境と丁寧なサポートを通して、将来の健康な歯並びを一緒に目指していきます。

 

 

監修:愛育クリニック麻布歯科ユニット
所在地〒:東京都港区南麻布5丁目6-8 総合母子保健センター愛育クリニック
電話番号☎:03-3473-8243

*監修者
愛育クリニック麻布歯科ユニット
ドクター 安達 英一
*出身大学
日本大学歯学部
*経歴
日本大学歯学部付属歯科病院 勤務
東京都式根島歯科診療所 勤務
長崎県澤本歯科医院 勤務
医療法人社団東杏会丸ビル歯科 勤務
愛育クリニック麻布歯科ユニット 開設
愛育幼稚園 校医
愛育養護学校 校医
・青山一丁目麻布歯科 開設
区立西麻布保育園 園医
*所属
日本歯科医師会
東京都歯科医師会
東京都港区麻布赤坂歯科医師会
日本歯周病学会
日本小児歯科学会
日本歯科審美学会
日本口腔インプラント学会

 

カテゴリー:コラム  投稿日:2024年11月18日